「和香ちゃんは?」
「和香は俺が駅まで迎えに行って、1回こっち来たんだけど、飲み物忘れたって近くの自販機行った。もう帰ってくると思うけど」
篠宮くんはそう言って右手をおでこの上に当て、目を細めて海岸線を眺める。
真っ青な空に白いガードレールが光っているのが、妙に夏らしい。
それを西に行くと和香ちゃんと篠宮くんがやってきたバス停があるらしく、和香ちゃんはそこへ戻ったのだそうだ。
海水浴場から少し離れた穴場のようなこの場所は、人は少ないけれど海の家やら自販機やらが若干遠い、と篠宮くんが不満を漏らす。
篠宮くんや三神くんはよく学校をサボって、この海で泳いだり近くの小さな崖から飛び込んだりしていたらしいので、この辺りのことについては詳しいみたいだ。
そのまま数分目を細めたり見開いたりを繰り返していると、小さな影がひょこりと表れる。
「あれじゃね」
三神くんが指さして、気がついた篠宮くんが大きく手を振る。
和香ちゃんもこちらが見えているようで、顔がようやく認識できるまで近づくと、ひらひらと白い手を振った。
「未琴ー!」
「ミコトかよ」
「眼中に無さすぎだろ俺ら」
三神くんと篠宮くんがそれぞれ虚無顔で呟いて、私は肩身が狭い思いで小さく手を振り返す。
それでもやっぱり、名前を呼んでくれたことが嬉しい。
「和香は俺が駅まで迎えに行って、1回こっち来たんだけど、飲み物忘れたって近くの自販機行った。もう帰ってくると思うけど」
篠宮くんはそう言って右手をおでこの上に当て、目を細めて海岸線を眺める。
真っ青な空に白いガードレールが光っているのが、妙に夏らしい。
それを西に行くと和香ちゃんと篠宮くんがやってきたバス停があるらしく、和香ちゃんはそこへ戻ったのだそうだ。
海水浴場から少し離れた穴場のようなこの場所は、人は少ないけれど海の家やら自販機やらが若干遠い、と篠宮くんが不満を漏らす。
篠宮くんや三神くんはよく学校をサボって、この海で泳いだり近くの小さな崖から飛び込んだりしていたらしいので、この辺りのことについては詳しいみたいだ。
そのまま数分目を細めたり見開いたりを繰り返していると、小さな影がひょこりと表れる。
「あれじゃね」
三神くんが指さして、気がついた篠宮くんが大きく手を振る。
和香ちゃんもこちらが見えているようで、顔がようやく認識できるまで近づくと、ひらひらと白い手を振った。
「未琴ー!」
「ミコトかよ」
「眼中に無さすぎだろ俺ら」
三神くんと篠宮くんがそれぞれ虚無顔で呟いて、私は肩身が狭い思いで小さく手を振り返す。
それでもやっぱり、名前を呼んでくれたことが嬉しい。



