キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

その日の授業は全く集中出来なかった。
何故かというと、このクラスに葵の好きな人がいると分かったから…

でも、誰かは多分、分かる。

このクラスには私の小学生の時からの親友がいる。名前は桜。
桜も葵と仲が良くて、葵と桜とうちでよく喋っていたんだ。

だから。多分、葵の好きな人は桜だ。

桜に、葵の好きな人がこのクラスにいることを話した。

「まじ!多分、葵の好きな人夢だよ!」
「違うよ、そんなわけない。」
「でも、夢だったら両思いじゃん!いいなあーうちもリア充になりたいー((ヽ(*`З´*)ノ))ジタバタ」
「だから、まだ両思いって分かってないし、てか!葵の好きな人うちじゃないって…笑」
「よし!葵に聞いてくる!」

「え…ちょい桜…w」

桜は教室を飛び出して行った。