そんな俺を、遥は "チャラ男" だと言って聞かない。




「誰だよ、相手。俺が取り持ってやろうか?」

「やーだね。チャラ男のケイには絶対言わない。死んでも言わない」



あっかんベーっと、ことごとく俺の心優しい申し出を断る遥が、このときの俺はたまらなく気に食わなくて。





《遥の好きな奴って誰?》



対抗心と興味とで気になりすぎた俺は、1ヶ月空いて遥の親友でもある真子に聞いてみることにしたわけだ。





そのメッセージを送ったのは昨日の朝。既読がついていることに気が付いたのは昼。


そして返事が来たのが、今。午前11時47分。



一晩も既読無視しておいてやっと来た返事が。




《あんただよ》



たった、その5文字。