1年からって……もう2年経つぞ?


アホか、コイツ。なんで俺なんかにそんな片想いしてんだよ。普通にその期間、俺彼女いたし。



「バカだな」

「はぁ?ケイにだけは言われたくないんだけど」

「いやだって、そんな想い続ける価値のある奴なのかよ?そいつ。お前だって全く告られたことないわけでもないだろうに」



俺以外でいい人なんてたくさんいる。ずっと一途とか、そんな純粋な好意俺に向けんな。


俺はそんな純粋な想いを向けられるような男じゃないぞ、遥。




そんな俺の思いを否定するかのように、遥が少し強めに言葉を口にした。




「そんなことない!」



思わず彼女に目を向けると、遥はこっちを見ようとはしなかった。けど咄嗟のことで、耳が赤いのまでは隠せていない。