長針が5を回る頃。

窓からようやく目を離した僕は問題用紙に手をかけた。

次が分からなければ、解ける問題から行けば良い。

なら、少し離れた問題を……。


……。

…………。

応用の次が出来ない僕に、

この先の問題が解けるはずがない。


…でもこの問題、少し公式覚えてる……。

答えは答えられずとも、公式を書いて部分点を貰うのも1つの手だ。

それで行こう。