空のパレード



目覚まし時計に起こされ、
私はスイッチを叩いて音楽を止めた。



横になったまま、
時刻をちらりと見やる。



…………もう6時か。
そろそろ起きなきゃ。



ベッドから起き上がり、
私は服に着替えた。



今日も会社か。
嫌だなあ。



部屋を出ていこうとした時、
窓の下に何かが
落ちているのに気付く。



「……………これって」



それは手のひらサイズの
一枚の黒い羽だった。



どうして部屋の中に羽が
落ちているのだろう。



……………………。
まあ、いいか。
珍しいから、とっておこう。