広斗とパチっと目が合った瞬間、
楽しそうに、意地悪そうに
口角をニッと上げて笑いかけてきた。
そんな顔私にだけ向けてくれたら
まぁいいかってなっちゃうよ。
「ちょっと!先輩すごいね!?」
広斗に見とれていた私に
興奮気味で声を掛けてきた明穂。
「ほんと、すごすぎ…。」
見た目はもちろん
ダンスの完成度が本当にすごかった。
いつ練習してたのかも知らないし
広斗にこんな才能があったことも知らなかった。
そんなことが少し悔しく思いながらも
目が離せない。
キレキレのダンスに迫力ある
アクロバット。
初めて生でバク転してる人見たよ…。
なんていろんなことが
頭の中を支配していると
いつの間にか曲は終盤を迎えていた。



