その時、
小学生ながらに
やばいと思ったんだけど、
何故かそのキャラが定着してしまい、
特に嫌われることもなく、
むしろ好かれここまでやってきた。
だから、今さら引き下がれないのだ。
でも、告白をそうやって
きっぱり断っているおかげで
変な事に巻き込まれることはないから
今となってはよかったとも思ってる。
なんて思い出していると
「結愛~!遅刻するよ!!」
下からママの呼ぶ声が聞こえた。
パッと腕時計に目を移すと
学校が始まる20分前。
「いっけない!」
髪が崩れないように
サッとスプレーで固め
部屋を出た。
「はい、お弁当。」
「ありがとうママ!
行ってきます!」
「はーい、気を付けてね!
行ってらっしゃい!」



