そう言って広斗は
ポケットから出した自分のハチマキを
私の頭に巻いてくれた。
「…俺には巻いてくれないの?」
…なによ、甘えた声出して…。
私よりも全然背の高い広斗に
手を伸ばし自分のハチマキを
広斗の頭に巻き付けた。
「ん、サンキュ。
…俺のハチマキ似合ってんな?」
頭を優しくポンポンしてくれた広斗は
そう言葉を残しその場を去っていった。
周りからキャーだの
何あの子!!だの
妬みの声が沢山聞こえたけど
そんなのはどうでもいい…。
頭に綺麗に巻かれたハチマキを触ると
スパンコールで縫い付けられた
HIROTOの文字…。
もう言葉に出来ないほど嬉しくて
ただただ零れる笑みを
必死に抑えながら改めて気合いを入れ直した。



