…うっ。
いざ来てみたものの
色んな先輩達の香水の匂いに
酔って吐きそう…。
でも、そんな事言ってられない…。
だって、広斗の彼女は私だもん…。
数メートル先にいる広斗の姿を確認して
私は意を決して口を開いた。
「…広斗!!」
ガヤガヤしてる先輩達の
甘ったるい声に負けないように発した声は
思いの外の大きかったみたいで
その辺にいた全員が私を見た。
もちろん、広斗も含め。
「…なにあの子。」
「まだ広斗の彼女気取りなの?」
「えー、痛い子。」
そんな言葉を耳にしながらも
私の意思は揺らがない。
冷たい言葉を口にする先輩達の間をくぐり
広斗の前に立って自分のハチマキを差し出した。
「…広斗は私のものでしょ?
ハチマキ、交換して。」



