俺様女王様幼なじみの恋愛模様



「結愛のくせに生意気なんだよ。
お前は誰のだ?俺のだろ?
自覚がねーんなら、
その体に叩き込んでやるから早く帰るぞ。」


最後のほうはいつもと変わらない
意地悪な広斗が戻ってきていて、
不覚にも言葉と表情にドキッと胸が鳴った。


怒られてたはずなのに不謹慎な…。


…ってか、体に叩き込むって…!?


待って、心の準備が出来てないから‼‼‼


「ちょ…っそれは無理…!!」


「…ムリって…何のこと?
いいから帰るぞ。」


プッシューと音が出そうなくらい
顔を真っ赤に染めた私の手を握り、
いつの間にか反対の手で私のカバンを持っていた広斗に
連れられ教室を出た。



…こういうところ、好きになった。


言葉も顔も意地悪なくせに、
繋がれた手はあったかくて優しいし
ちゃっかり私のカバンを持ってくれてる。