「旦那様お呼び致しますね。」
旦那様って呼び方が
まだくすぐったいけど嬉しい事実。
担当さんが呼んできてくれた広斗は
真っ白のタキシードを着ていて
本物の王子様みたいだった。
「結愛、綺麗だな。」
「ありがとう。
広斗もかっこいいね?」
今ではお互いにサラッと
こんな事を言い合えるようになった。
「では、チャペルへご案内致しますね。
こちらへどうぞ、お気をつけて。」
慣れなくて歩きづらいウェディングドレス。
私が転ばないようにと
広斗が差し出してくれてる腕に捕まり
チャペルへと歩いた。
「本当にこの日が来たんだね。」
「今日は本物の指輪で神様に誓うよ。」