「嫌だ。」
「は?!」
私の答えが予想外だったのか、
すごい感動的な雰囲気だったのに
素っ頓狂な声出すから
あれだけ止まらなかった涙引っ込んだよ。
「待てるとは言ったけど
待ってる"だけ"は嫌。」
「どういう意味…。」
「私も追いつくよ、広斗に。」
「追いつくって…。」
「私も2年後そっちに行く。」
「…まじ?」
「まじ。」
さっきの広斗の言葉で完全に
大丈夫になった。
「だって私は女王様だよ?
女王様は待ってるだけなんて
そんなかっこ悪いことしないもん。」
へへん、と得意げに笑ってみせた。
すると
「…はは、あははっ!
そうだな?結愛様だもんな?」
声を出して笑った。



