広斗の誕生日から受験までの数ヶ月。 長いようであっという間だった。 「受験票持った?! 筆記用具は?!」 「結愛じゃないんだから そんな忘れ物しねーよ。」 今日は広斗の受験日。 いつも通り余裕な笑みを浮かべている 広斗に対して私のが緊張してる。 「…広斗なら大丈夫だね。」 「もちろん。 それじゃ、行ってくる。」 「うん、行ってらっしゃい。」 "頑張れ" 心の中でそう呟き広斗の背中を見送った。