「結愛に避けられた…。」
「ごめんって!
あ、もう行くね!バイバイ!」
「気を付けてな…。」
まだ落ち込んでるパパを背に
下駄を履いて家を出た。
家から出ると広斗が待ってくれていた。
それはいつもと変わらない光景だけど
今は広斗も浴衣を着ている。
やばすぎ、似合いすぎ。
「広斗似合ってる。」
「結愛もそれにして正解だな。
可愛い。」
わ、サラッと、サラッと可愛いって…。
「当たり前でしょ~?
私を誰だと思ってるの?」
「高嶺の結愛様?」
冗談ぽくちょっと前までのあだ名を言われて笑った。
最近はもうこの名前では呼ばれなくなったから。
「実際は全然高嶺の結愛様なんかじゃ
ないのにな。」



