「あ…っ!」
端から端まで見ていくと
最後のほうに置いてあった浴衣に
目が留まった。
「男物もあるんですか!?」
「そうなの、入荷してみた♪」
これ…
ジーーーっと広斗を見つめて
無言で問いかける。
「…まじ?」
伝わったのかコクコクと
勢い良くうなずくと
渋る広斗に沙織さんが
「いいじゃない、着たって
何も損なんかしないんだし♪」
ね?と助け舟を出してくれた。
そしてさらにジーーーーっと
見つめること数秒。
「…分かったよ。」
「やった!!!」
広斗が浴衣!!
絶対かっこいいって!!
ルンルンで広斗に黒地に
暗めのブラウンの帯の浴衣を選び
手渡すと
「結愛はこれ。」
いつの間にか私の浴衣も
選んでくれていたみたいで
渡してくれた。



