「広斗のこと信じてるし、
それにすごく大切にしてくれてる事、
いやって程伝わってるんで。」
…って私は何を惚気てるの!?
つい本音が出ちゃった
ってことに気付いてるのは
スタッフさん以外全員。
私を見てクスクスと
だけど嬉しそうに笑っていた。
「本当にお似合いのカップルだね!
じゃあ、お互いの好きなところは?」
え、まだ続くの質問。
しかも文化祭の時と同じだし…。
さすがにテレビであんなこと言わないだろうけど
なんて答えるんだろう…。
広斗をジーっと見て
なんて言うのか待ってると
こっちを見て柔らかく微笑んだ。
「いつだって、俺を
”結城広斗”として見てくれるところですかね。」
え…?



