放心状態の私を見て
満足そうに笑った広斗は
何事もなかったかのように
「まだ颯人くんいる?」なんて聞いてくるから
コクコクと首を縦に振って返事をした。
すると玄関を開けて中に入った広斗。
「おはようございまーす、
颯人くんいるー?」
「なんだ、広斗か。」
広斗の声でリビングから出てきたパパと
向き合う広斗を不思議に思って
後ろから見つめていると
広斗は予想外の言葉を口にしたんだ。
「颯人君、そろそろ結愛のこと
もらうからよろしくね。
昨日から付き合ってるから。」
んな…!?
「…は?」
一瞬にして不機嫌になったパパに対して
一切表情を崩さない広斗。
「だから、結愛のこともらうね?
高校生になるまで我慢したんだからいいでしょ?
ってことで俺たち学校行くから。
結愛、行くよ。」
「…っおい!広斗!待て!!」



