「ところでさ。」
明穂が出してくれたお菓子と紅茶で
談笑していた時、達也が切り出した。
「夏だし、海行かね?」
海…。
「「行きたい!!」」
ハモったのは私と明穂。
竜は明穂が行くならって顔。
「海、最高~!」
「でもどうやって行く?電車?」
「それがさ、俺のいとこが
海の家やってんだけど
バイトしないかって誘われてたんだよね。
数日だけだけど泊まり込みで。
いとこの送り迎え付。」
バイトか…。
考えたことなかったけど
そういえば広斗の誕生日来月だ…。
バイトしたら何かプレゼント買えるじゃん!
「ね、私やりたいバイト!」
「え?結愛やるの?」
みんな私がやると思ってなかったらしく
目を開いて驚いてる。



