入学したばっかりの時に
女の子たちが騒いでいたのを
思い出した。
「阿久津さん、俺のこと
知ってくれてるんだね?」
嬉しいなとほほ笑まれたけど
好きで知ってたわけじゃないから!
あんまりにもその話題が多すぎたから!
それだけ上手かったのに
高校では辞めちゃったから
バスケ部の先輩やら顧問が
残念がってるって。
実際にやってるところは
見たことがないから何とも言えないけど…。
「どうします?先輩。」
まるで自分がすでに勝ったかのような
表情を浮かべている。
「やらないわけないじゃん。」
「じゃあ、決まりですね?
明日、楽しみにしてますよ。」
怪しげな笑みを残して
教室を出ていった。



