な、なに…
今、何が起こったの…?
放心状態の私の前には
嫌味なほど整った顔で
妖艶に笑う広斗。
夢じゃなければ
キス…されたよね。
ずっと願っていたあの感覚…。
とは、ほど遠いめちゃくちゃ濃厚なやつだった。
唇と口の中に残る熱が
さっきの出来事は夢じゃなかったと
思い知らせていて顔が真っ赤に染まって行った。
「素直な反応でよろしい。
お前、今日から俺のだから。
文句ねーよな?
昔っから結愛は俺一筋だもんな?
バレバレだっての。」
う、うそ…!?
ずっと知ってたの!?
しかも俺のもんって…
「どういう事…。」
「どうもこうもねーよ。
俺の女だって言ってんの。
だから、言うこと聞けよ…?」
最後、囁くように口にした広斗は
楽しそうな笑みを浮かべて
歩き出した。
「ま、待ってよ…!」
その後を慌てて追った私は
いつの間にか家に着き
自分の部屋でぼーっとしていた。



