「おっとー、逃さないよ?」
「…っいた。」
グッと掴まれている手に力を込められ
思わず痛さで顔が歪む。
「いいね、その顔。
もっと見せてよ。」
1人の男の顔が近づいてきて
もうだめかも…
本気でそう思った時
「何してんの?
俺も混ぜてよ。」
声が聞こえた。
閉じていた目を開ければ
男たちの後ろにいたのは…
「ひろ…と?」
「あ?なんだテメー。
邪魔すんなよ。」
「邪魔はどっちだよ。
こんな道っ端でナンパ?
通行人の邪魔なんですけど?」
わざと挑発するようにそう言った広斗に
怒ったのか、1人が殴りかかろうとした。
「…っ危ない!!」
そう思ったのも束の間。
「…っう。」
鈍い音がして地面に倒れ込んだのは
襲いかかった男の方だった。



