「ん。」
頭を軽くポンと撫でられ体を引き離した。
「行くか。」
差し出された右手を迷うことなく握り返し
にぎわっている場所へと歩き出した。
「今日はもうコスプレしてないんだね?」
「さすがにあの格好じゃ目立つし
単純に嫌だ。」
「あはは!確かに。」
かっこいいのは事実だけど
広斗は王子様ってより王様だもんね。
あー、でも
「写真一枚くらい
撮っておけばよかったかな…。」
あの姿はレアだ。
もったいないことしたな。
「写真、撮りてーの?」
小さな声で呟いたはずが
広斗には聞こえてたみたいで
「え、あ、うん。」
でもどうせ嫌って言うんだろうな。
そう思ってたんだけど



