「広斗!?」
嬉しかったけど
何でここにいるのかの驚きが勝った。
私の顔を見て察したのか
「もう十分稼いだから抜けてきた。
文化祭、回ろうぜ。
俺らにとって最初で最後だろ?」
この言葉に胸は高鳴った。
ちゃんと分かっててくれたんだね。
さすが広斗。
私は一年生で、広斗は三年生。
一緒に学校生活が送れるのはこの一年間だけ。
だから本当は
わがまま言ってでも
一緒に過ごしたかったんだけど
私がそんなこと素直に言えるはずもなく。
だけど、ちゃんとこうやって来てくれた。
「…ありがとう。」
気持ち全部言葉に出来ない分
ぎゅっと力強く抱き着いた。



