でも、その話を聞く前から
私にちょっかいを出してきていた達也は
話を聞いた後も変わらずこの態度。
「確かにさ、脈無しだよ?
でもさ、あんな俺様でチャラ男でも
優しいんだもん…。」
私は今朝もらったジュースを
見つめた。
「それ、もらったの?」
まだ知り合って1ヶ月なのに
私の事をよく分かってくれる明穂にそう聞かれ
コクンと小さく頷いた。
「そっかぁ~。
嬉しくなっちゃうよね。」
そうなんだよ、ほんとに…。
昔からそうだった。
いじわるを言ったり
文句を言いながらも
なんだかんだ私が困ったときは
いっつも助けてくれて優しかった。
小さい頃、猫を見つけて
追いかけて行ったら
知らない場所まで行ってしまって
迷子になった私を見つけてくれたのは
広斗だったし、
鉄棒から落ちそうになった時も
助けてくれたのは全部全部
いつだって広斗だった。



