校門へ着くと
私の幸せタイムは終了の鐘を鳴らす。
そのわけは
「キャー―!広斗君!」
「おはよう~!」
「今日、遊びに行かない?」
「ずるーい!私も~!」
奴がモテないわけがなく
あっという間に女の子たちが
広斗を取り囲むから。
そして私も…
「結愛様おはようございます!」
「今日、どこか遊びに行きませんか!?」
「今日も相変わらず綺麗…。」
こんな感じで私も男の子に囲まれるから。
…非常にめんどくさい。
「どこも行かないし、私に構わないで。」
バシッと一言、切り捨てれば
落ち込んで離れるかと思いきや
「これが聞きたかった…。」
「幸せだ…。」
と、今までとは違い
この学校はM男が非常にたくさん
存在しているらしく
余計ややこしい事になるだけだった。



