その顔を見ると
またいじめたくなるけど今日はしない。
昔の記憶を思い出して
結愛に優しくしようと決めたんだ。
ただの気まぐれだけど。
「結愛。」
もう一度名前を呼ぶと素直に
こっちに来た結愛に
「試合、頑張れよ。
優勝したら約束通りご褒美、
あの時の続きもしてやるけど
他に、結愛の言う事なんでも聞いてやるよ。」
「え!?」
俺の発言が予想外だったのか
驚いていたけど
すぐに嬉しそうに顔を微笑ませて
「本当に何でもいいの!?」
「あぁ、いいよ。」
そう言えばもっと嬉しそうな顔をした。
「”お願い”ちゃんと考えとけよ。」
この前の続きのことは忘れてそうな感じだけど
それはそれで面白いからいいかと思いながら、
今すぐにでもキスしたい衝動を収めて
俺のハチマキが大事そうに巻かれた頭を
ポンとなでてその場を後にした。



