「・・・河森(かわもり)君」
 「先輩達の方がきしょいわ」

 彼女がくれた言葉が俺に勇気をくれた。

 「ちょっと違うからて虐めなんて変や」
 「女の子虐めちゃダメやて親教わらなかったか?」
 「言うとくけど俺だけが茶髪じゃないから。お母さんも茶髪やからや。瞳の色が違うはハーフやからや」
 「河森(かわもり)君の瞳綺麗だよ」
 「秋枝(あきえだ)さんありがとう」
 「河森(かわもり)君言いたい事があるなら蓋しちゃダメやで」
 「虐めやってる先輩かっこ悪いわ。それにダサいで」