私(畑山マリモ)は初めて恋をした。
初恋だった。
相手は隣の席の男の子(真山ハルトくん)だ。
顔は普通だ。女の子にもあまり人気はないが、
私は好きだ。

出会いは約一年前の高校の入学式だった。
私はその時とても緊張していて、
手の震えが止まらなかった。

その時助けてくれたのが、
隣の席のハルトくんだった。
私の手を握り、「大丈夫!」と声をかけてくれた。ハルトくんの手は大きくて、優しい温もりを感じた。

それから私はハルトくんに初恋をした。