「ねぇ、ちょっといい?」 ある日、帰ろうとしていたところに一人の男子が話しかけてきた。 「はい」 「これ、落とさなかった?」 「あっ!!」 それはポケットに入れておいた自分のハンカチだった。 「ありがとうございますっ!」 「いーよいーよ。あ、僕の名前は藤森心太(フジモリシンタ)って言うんだ。よろしくね!」 そういって去ってしまった彼は 少し寂しそうな背中をしていた。