「シフト見た?」
「見たけど…リョウ先輩代わってくれたんだ…」
俯き加減の私。
「そりゃそうだろ。重要なのはその次の日!」
「次の日?」
手帳は12日で止まったまま。
シフト表に目を移した。
「あっあたし休みだ…」
「ちなみに俺も」
横から少し意地悪く言うリョウ先輩。
「…」
何?
リョウ先輩と休みが被ったからって何?
もしかして私から誘えって?
ハテナだらけの私にリョウ先輩はため息混じりに言う。
「次休み被ったら俺ん家おいでって言ったろ?」
「あっ…」
そうだった…
確か前に約束したよね…
「何無言になってんだよ。何もしねーって」
少し顔を赤らめた私にまた意地悪く言うリョウ先輩。
「そんなの分かってるよっ」
私は一言言って、手帳に手を戻した。
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