「アイだけじゃねぇだろ。ノブとユウもいたじゃねぇか…」
リョウ先輩の口調が少し落ち着いたと思ったら、私はいっぱい涙を流してた。
「俺さ、夜勤心配だったから帰りにお前ん家まで行ったんだよ。そしたらお前いなくて…暫く階段で座ってたらユウの車からお前降りてくんのが見えたんだよ。」
そう言うと私の涙を拭ってくれた。
口調はいつものリョウ先輩だった。
「お前、俺に気付くかなって思ってたらこんな時間にまだどこか出掛けだすし…まぁコンビニだったけど」
「………うぅ」
涙が止まらない私の髪をゆっくり撫でながら、リョウ先輩は話を続けた。
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