今日のあたしはいつもより荒れているかもしれない。

そもそもいくら気弱なあたしだって…それなりに腹が立ったり不満に思ったり、苛々することだってあるもん!


まぁ…単純なところが、痛いけど?


「…っはぁ、」

ドスンとベットに腰を下ろすとその軋む音と同時にあたしの口から溜め息が大きく零れる。


今頃、まだ樹はバイトしてるんだろうな…

仲良く二人でニコニコ、


とまたもや訳も分からない変な被害妄想が膨らんで、無意識に下唇を強く噛んでしまう。


ブレザーの中に入っていた携帯を開いて時間とかを確認してみる。

いつもなら樹にくだらないメールを送ってたりするんだけど…何だかそんな気には全くならないし、何しろ…しにくい感じ。


樹ってメールとかマメじゃないし、
送ったって冷たい感じで返ってくるけど…返事が来るだけで奇跡だから嬉しい。


用件とかが済んだら絶対返ってこないから。本当、普通の女の子なら不安とかいっぱい感じちゃうんじゃないかな…

なんて思ってみたりする。


けどやっぱり。


そういう樹に慣れちゃったあたしは…凄いな、何て。


長々と心の中でそう思いながら、携帯を閉じてまた深い溜め息。