君は僕のもの 【続】

…樹side




愛梨は俺が何で機嫌悪そうになのかとか…

どうして早川がキレてるのか、とか。


完全に分かってない。



そのせいか、ただでさえ馬鹿で要領も容量も少ない頭。

パニックでフリーズ。


そんなオチ。




「ふふふ〜んっ♪」

『音符』がつく程に嬉しいこと?


さりげなく愛梨を抱きながらボーッと単細胞を見つめてみる。


「…馬鹿じゃないの!?
それに大体…アンタ宛じゃないじゃない!ソ・レッ!!」

思い切り指で“ソレ”らしきものを指差す。



けどその瞬間。



…パサッ。


悲し気に聴こえた小さな音。



その翔太が持ってたソレらしきものが床に落ちたらさい。


かなりの数があったみたいで、
俺は足元にきたソレを拾って何か確認してみる。