君は僕のもの 【続】





ていうか何故クイズ形式……?


「何でじゃ、なくて!…何の日?」

「…俺の嫌いな日。」

いつも以上に粘るから、とりあえず答える。


「…うん。だけど…」


それで途切れる会話。

俯いたまま薄いピンクの紙袋をギュッと握りしめて、今にも崩れそうな不安定な表情。


「それで?」

ゆっくりと立ち上がってベッドに近付くと少し愛梨からは距離を取ってベッドの縁に腰を下ろした。


そのまま後ろの両手の平をついて天井を見る。


「だからぁ……コレ…」

チラチラと俺を気にしながらそのピンクの紙袋を俺に差し出す。


僅かにその手が震えてて…

そういう愛梨の行動っていうか、うん。そういうの。


見てて飽きないし、どちらかと言うと……可愛いとか思うから。


「紙袋?」

「……っ…だから、…その…っ」


愛梨は頬を染めて目を泳がせて、けどそんな姿を見てたくてワザと性格悪いようなことばっか言いまくる。

けど困ったり照れてたり…そういう愛梨を見るのが好きな。


若干悪趣味な感じ。


でも少しだけ気に喰わないのは、

「それあの人にあげるんじゃないの?」

淡々とした言葉を並べて俺は言う。