君は僕のもの 【続】





「あー…。何か危ない気がしてきた」

赤面したまま息を整えてるあたしを放置して、美菜は急にそんなことを言い始める。


「危ない?」

「うん、アンタぜったーい危ない!!!」

さっきの外人さんのポーズから、再びあたしを指差すポーズをすると、綺麗に整えられてる眉をキュッと真ん中に寄せた。


「危ない…って?」

「超危険!!」

そしてまた更にその指があたしの鼻の頭にグイグイと当たる。


うっ…うぅ。


「…だからさっきから……何回も」

小さくボソボソと呟いたその声は美菜には届かず空中分裂する。


「その小川ってやつ!連れてる奴いっつもあの…チャラチャラした奴等じゃん?」

まだ鼻の頭に指を押し付けられたまま。

それでもあたしは何故か分かんないけど…何度も何度もコクンと頷いた。


「誰も居ない放課後の教室……

そしてそんな場所に呼び出された見るから“ドM”の“受け身”全開の桐島愛梨。」


そう言えば最近。


美菜はあるドラマにハマってるらしくて、それから妙によく役者染みたような言い方をすることが増えた気がする。


こう…?

想像壁、妄想壁もかなり大きく豊富になった気も、するけど。



「危なすぎる!…襲われるね」

と言いながらも嬉しそうな顔。


「そ…そんなこと!!!」

「無いって?言いきれるの??」


……それは、何と言うか。


「ま、頑張って二人共行っちゃうってのもいいんじゃな~い?」

そう言ってから美菜は立ち上がると『トイレ行くぞ~』と言ってあたしの腕を引っ張った。


「…ちょっ!話はまだっ!!!」