しかし、正規の試験とは違い、追試のような試験だったため、特には話題にはならなかったのだが・・・。 それもこれもロークの支えがあってこそだ。 爵位が上がってもロークにはいつまでたっても頭の上がらないリズ。 なぜ、そのロークがこの城の執事をしているのかは、リズ自身未だにわからない。 おそらく、というより、絶対に、リズより頭はいいはずで、すぐにでも正規の試験に合格できる実力はある、と思う。 そう、提案してもいつも一蹴されてしまう。 そう、広くはない城の自室に向かう。