「今回の件で二ヶ月謹慎処分食らった。みな適当に休んでくれ。給与も半分になったから、半分は支払えるが、足りないぶんは適当にバイトでもして、生活するようにと皆にいっておいてくれ」 御者もロークも慣れたもの。 「イエス、マイロード」 従順な答えが帰ってきたのも束の間。 「またですか。今回は何をやらかしたんですか?まぁ、そんなことより先に中へどうぞ。お疲れになったでしょう?お茶でもお煎れしますよ」 機敏かつ優雅な足取りで先を歩くローク。 御者は一礼して、馬と馬車をかえしにいった。