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ガラガラと音を立てて白い戸を引く。

保健室特有の匂いと、保健室の先生である有村 美亜 ( ありむら みあ ) 先生が私を迎えた。

みんなに好かれている有村先生は、私にとっては昔からの近所のお姉さんのみーちゃん。

これが、私の秘密である。


みーちゃんは私の姿を認めると、ふっと気が抜けたように笑った。

「紗帆、今日はどうしたの?」

「なんか、疲れちゃって。」

そう言って曖昧に笑う私に、そっか、とだけ言って私の大好きな紅茶の準備をする。

そんなところが、大好きだ。