「あ!紗帆考えごとしてる〜!どうした?もしかして宿題やってない、とか?」


友達のひとり、やよいが私の顔を覗き込む。

そういえば、少しだけ疲れたかもしれない。
やよいの好意に甘えて、保健室で休むことにした。

「…うん、ちょっとだけ体調悪いから、保健室行ってくるね?」

「え、大丈夫?ついてこうか?」

眉を寄せて心配させてしまっているのが伝わって、申し訳なくなる。


けれど、保健室には私の“秘密”があるから、丁重に断って1人で保健室へと向かった。