…何をされたのか、すぐには理解できなくて。 ふわりと抱きしめられている、と気が付いた時には、もう遅かった。 「それ、ほんと?…誰かに言わされてるとかじゃなくて?」 焦がれるような、そんな声。 そんなこと、ないのに。何を疑っているんだろう。 「正真正銘、私の本気です…っわあ!」 言い切ったのと、抱きしめる力を強くされたのと、どっちが早かったか。 きつく抱きしめてくれる彼の背中に、おずおずと手を回した。