そのまま何事もなく三日が過ぎ――。
小鞠から二度目の文が届いた。
藤盛家に、陰陽師の藤原蒼絃が来たという知らせだった。
『蒼絃さまは、私が姫さまの居場所を知っていることに気づいているのかもしれません。
私だけにこっそりと、もし花菜姫から連絡があったなら、伝えておくれとおっしゃいました。
蒼絃さまの竹林の別荘に、朱鳥さまがいらっしゃるそうです。宮中から緑子さまという姫さまのお友達も来ているので遊びに行ってあげてくれないかということでした。私は、もし連絡があったならお伝えしますとだけお答えしました』
別荘の話は朱鳥から聞いたことがあった。
場所は都の郊外で、西に向かっていくと竹林があり、静かで美しいところだ。
――朱鳥姫と緑子! 会いたい、すぐにでも会いたいわ。
ふたりなら、もしかしたら今回の結婚話こついて何か知っているかもしれない。
迷う気持ちはなかった。
次の日、花菜は早速親友たちがいる別荘に行くことにした。
小鞠から二度目の文が届いた。
藤盛家に、陰陽師の藤原蒼絃が来たという知らせだった。
『蒼絃さまは、私が姫さまの居場所を知っていることに気づいているのかもしれません。
私だけにこっそりと、もし花菜姫から連絡があったなら、伝えておくれとおっしゃいました。
蒼絃さまの竹林の別荘に、朱鳥さまがいらっしゃるそうです。宮中から緑子さまという姫さまのお友達も来ているので遊びに行ってあげてくれないかということでした。私は、もし連絡があったならお伝えしますとだけお答えしました』
別荘の話は朱鳥から聞いたことがあった。
場所は都の郊外で、西に向かっていくと竹林があり、静かで美しいところだ。
――朱鳥姫と緑子! 会いたい、すぐにでも会いたいわ。
ふたりなら、もしかしたら今回の結婚話こついて何か知っているかもしれない。
迷う気持ちはなかった。
次の日、花菜は早速親友たちがいる別荘に行くことにした。



