貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)

さあ、いよいよだ。

牛車から下りた源李悠が姿を現した。

匂い立つようにその優美な姿が露わになった時、思わず花菜は絶句した。

あまりにも美しい公達だったからである。


――あの人が? どうして私を?


「光り輝くように素敵な方ですね、姫さま!」
興奮気味の小鞠の隣で、花菜は呆然とするばかりだ。

「では姫さま、私はお手伝いに行ってきます」

「あ、うん」
小鞠が行ってしまうと、そこには花菜だけになった。

供の者は控えの間に案内され、李悠ひとりだけが嗣爺に先導されながら歩いている。

出衣が目に留まったのだろう。彼は振り返って軽く頭を下げた。


優雅に。

匂い立つほどに、雅やかなに笑みを浮かべながら。