「違いますよ、結婚というお話なんですから」
「でも私がなぜ? そんな高貴な方に見初めていただける理由がないわ」
「宮中で、李悠さまとお会いになったことは?」
「全くないわ。李悠さまをお見かけするとしても、御簾の中にいらっしゃるか、宴の時に米粒くらいにしか見えないほど離れたところでお見かけするか、そんな感じだもの」
嗣爺も小鞠も、うーんと唸った。
「李悠さまから、恋文を頂いたことは?」
「もちろん、一度もないわよ?」
「うーん? よくわかりませぬが、李悠さまからは姫さまをご覧になることがあったのでしょうねぇ」
「姫さま、そんなことより早くお着替えを! 今日は、姫さまとのご対面はないとのことですが、出衣(いだしぎぬ)をしてお出迎えをしなければなりません」
小鞠に急き立てられながら、しぶしぶ花菜は立ち上がった。
「でも私がなぜ? そんな高貴な方に見初めていただける理由がないわ」
「宮中で、李悠さまとお会いになったことは?」
「全くないわ。李悠さまをお見かけするとしても、御簾の中にいらっしゃるか、宴の時に米粒くらいにしか見えないほど離れたところでお見かけするか、そんな感じだもの」
嗣爺も小鞠も、うーんと唸った。
「李悠さまから、恋文を頂いたことは?」
「もちろん、一度もないわよ?」
「うーん? よくわかりませぬが、李悠さまからは姫さまをご覧になることがあったのでしょうねぇ」
「姫さま、そんなことより早くお着替えを! 今日は、姫さまとのご対面はないとのことですが、出衣(いだしぎぬ)をしてお出迎えをしなければなりません」
小鞠に急き立てられながら、しぶしぶ花菜は立ち上がった。



