貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)

「ごめんね、小鞠。心配したでしょう?」

「大丈夫です。小鞠にはなんとなくわかっておりました。姫さまは、カイさまを見つけたのでしょう?」

花菜は隠すことなく、コクリと小さく頷いた。
小鞠は、カイを尊敬している。
崇めていると言ってもいい。

藤盛家が辛い時期に、カイは助けてくれていた。花菜が宮中に行っている間もそれは変わらなかった。
どれほど心強かったか。

小鞠からの手紙にはいつもカイへの感謝で溢れていた。
彼に対する感謝を忘れることはないし、心からの恩をしっかりと胸に刻んでいる。

その思いが瞳の輝きに現れていた。

「お優しい方ですね、カイさまは」

「そうね。でも困らせてしまったわ……」

「あ、そういえば姫さま、碧の月君が血相を変えて姫さまを探しに行かれましたけれど、お会いにはなりませんでしたか?」