貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)

「どうぞ。お顔を拭けばさっぱりすると思いますから」

「ありがとう」

花菜は、手早く外へ出て鍋をお湯でサッと洗い、水をたっぷりと入れて炭火の上にかけた。

鍋が熱くなりすぎないように、炭火は分散させる。

そうこうするうちに何やら無性に眠たくなってきた。

疲れたのだろうか?
こんなところで、月君とたったふたりきりで夜を過ごさなければいけないというのに、緊張よりも眠気がくるのはどういうことだろう。

気をしっかりと、と思うが瞼は重たい。

――とりあえず月君には横になって頂かなくちゃ。

眠気を払うように立ち上がり、小屋を見渡した。ちょうど良かったことに、この小屋は土間ではなく板張りの床である。

簡単に掃除をして、藁を敷き、その上に筵を敷いた。
残った筵を被って寝れば大丈夫。

「出来ました。どうぞ」