「ところで、どうして月君がここに?」
「たまたまだ。花菜姫がいなくなったと騒ぎの渦中に居合わせたんだよ」
「それにしても、よくここがわかりましたね」
それには、答えたくないようだった。
実は簡単なことではなかった。
嗣爺が女から聞いたという、花菜姫がいたらしい場所を頼りに尋ね歩いて、突き進んだのがこの小屋なのである。
「まあな」
そう言っただけで口を閉ざした月君は、立ち上がると外を見た。
そしてまた小屋の中をしげしげと眺める。
「ここで寝るとなると、藁の筵を被るしかないか」
「えっ?! 月君もここに泊まるのですか?」
「月が隠れたというのに、暗闇を帰れというのか」
慌てて外を見と、確かに外は暗い。
所々に残っている雪がほんのりと明るいが、それを頼りに歩くは暗すぎるし、そして寒すぎる。
納得するしかないらしい。
「炭は沢山あるようなので、大丈夫ですよ。藁の筵も暖かそうですよ? ほら意外ときれいな藁ですよ?」
「ああ、随分と用意のいい狐で良かったな」
「ええ、ほんとうに」
フフッと笑いながら、花菜は沸かしたお湯を少し冷まして布を浸し、作った蒸しタオルを月君に渡した。
「たまたまだ。花菜姫がいなくなったと騒ぎの渦中に居合わせたんだよ」
「それにしても、よくここがわかりましたね」
それには、答えたくないようだった。
実は簡単なことではなかった。
嗣爺が女から聞いたという、花菜姫がいたらしい場所を頼りに尋ね歩いて、突き進んだのがこの小屋なのである。
「まあな」
そう言っただけで口を閉ざした月君は、立ち上がると外を見た。
そしてまた小屋の中をしげしげと眺める。
「ここで寝るとなると、藁の筵を被るしかないか」
「えっ?! 月君もここに泊まるのですか?」
「月が隠れたというのに、暗闇を帰れというのか」
慌てて外を見と、確かに外は暗い。
所々に残っている雪がほんのりと明るいが、それを頼りに歩くは暗すぎるし、そして寒すぎる。
納得するしかないらしい。
「炭は沢山あるようなので、大丈夫ですよ。藁の筵も暖かそうですよ? ほら意外ときれいな藁ですよ?」
「ああ、随分と用意のいい狐で良かったな」
「ええ、ほんとうに」
フフッと笑いながら、花菜は沸かしたお湯を少し冷まして布を浸し、作った蒸しタオルを月君に渡した。



