「ええ、まぁ」
花菜はお椀と箸を置き、男に向き直った。
「その声。あなたが、“傀さん”なのですよね?」
「へぇー、勘もいいんだな」
「やっぱり! そうだったのですね」
「そんなにかしこまって話さなくたっていいよ、普通で」
「じゃあ遠慮なく」
エヘンと咳払いをして花菜はニッと頬を上げる。
「でもどうして? あなたが届けてくれた物のお陰で、本当に助かったわ。でもずっと 不思議だったの。どうして助けてくれるのか」
「うーん。そう言われてもなぁ」
「やっぱり同情? 私の家が貧乏だから……」
「まぁ確かに。貧乏じゃなきゃそうはしなかっただろうな」
やっぱりそうなのか。
わかっていたとはいえ、がっくりと肩が落ちた。
盗賊にまで同情される身の上なのかと、悲しくなってくる。
人には同情されるほど貧乏なのだろうが、それでも毎日が楽しかったのだからと思えば口がへの字に曲がるのも仕方がない。
「まぁそう凹むな。なんだか楽しそうだったんだよな 。お前の邸の様子を見ていると。だからなんとなく。そうだな、同情というよりは応援か」
花菜はお椀と箸を置き、男に向き直った。
「その声。あなたが、“傀さん”なのですよね?」
「へぇー、勘もいいんだな」
「やっぱり! そうだったのですね」
「そんなにかしこまって話さなくたっていいよ、普通で」
「じゃあ遠慮なく」
エヘンと咳払いをして花菜はニッと頬を上げる。
「でもどうして? あなたが届けてくれた物のお陰で、本当に助かったわ。でもずっと 不思議だったの。どうして助けてくれるのか」
「うーん。そう言われてもなぁ」
「やっぱり同情? 私の家が貧乏だから……」
「まぁ確かに。貧乏じゃなきゃそうはしなかっただろうな」
やっぱりそうなのか。
わかっていたとはいえ、がっくりと肩が落ちた。
盗賊にまで同情される身の上なのかと、悲しくなってくる。
人には同情されるほど貧乏なのだろうが、それでも毎日が楽しかったのだからと思えば口がへの字に曲がるのも仕方がない。
「まぁそう凹むな。なんだか楽しそうだったんだよな 。お前の邸の様子を見ていると。だからなんとなく。そうだな、同情というよりは応援か」



