貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)

「え? どうしてそんな……大丈夫なの? お父さま。無理をしてはいない?」

「それがね――」
聞けば、それらは恐れ多くも帝からのお薦めということだった。

「女御さまが、よほど花菜を気に入ってくれたんだね。先日、御上の代理ということで源李悠さまがいらして、支度金やら届けてくださった」

「まぁ」

「もうすぐ着くよ。とても近いんだ」

そんなわけで、屋敷には今までの半分の時間で着いた。


門をくぐると、小鞠が走って来る。

「姫さま!」
「小鞠!元気だった?」

「元気です!」
ふたりとも涙を拭きながらの再会だった。

「可愛い着物。よく似合っているわ」
「ありがとうございます!姫さまは今まで以上に、とってもとってもお綺麗です」

「姫さま」
またひとつ懐かしい声がした。
「嗣爺!元気だった? あ、お母さま!」

「花菜、お帰りなさい」
またしても、花菜の瞳には涙が溢れる。

今日の涙は我慢をしなくてもいい、温かくてうれしい涙だった。