悪いことばかりしているから罰が当たったのよ。
という気持ちと同時に、尚縫から彼女たちが裕福な家の娘たちであることを聞いて、花菜は胸を撫でおろした。
宮仕えをやめたところで、彼女たちが生活に困ることはないだろう。
常に生活のことを考えていた花菜には、どうしてもそのことが気になってしまうのである。
「いい気味よ、まったくスッキリしたわ」
緑子がプリプリと怒りながら言う。
「そういえば緑子、厳重な抗議をしてくれたんでしょ? 尚縫さまから教えて頂いたわ。ありがとうね」
「何言ってるのよ、そんな危険なことがあったんじゃ安心して働けないじゃないの、当然よ。花菜は気にしないで」
「うん、でも本当にありがとう。大好きよ、緑子」
「いいのよ、とにかく無事でよかったわ。花菜、ほんとうに良かった……」
言いながら、どちらからともなく涙が溢れだし、ふたりは泣きながら抱き合うのだった。
という気持ちと同時に、尚縫から彼女たちが裕福な家の娘たちであることを聞いて、花菜は胸を撫でおろした。
宮仕えをやめたところで、彼女たちが生活に困ることはないだろう。
常に生活のことを考えていた花菜には、どうしてもそのことが気になってしまうのである。
「いい気味よ、まったくスッキリしたわ」
緑子がプリプリと怒りながら言う。
「そういえば緑子、厳重な抗議をしてくれたんでしょ? 尚縫さまから教えて頂いたわ。ありがとうね」
「何言ってるのよ、そんな危険なことがあったんじゃ安心して働けないじゃないの、当然よ。花菜は気にしないで」
「うん、でも本当にありがとう。大好きよ、緑子」
「いいのよ、とにかく無事でよかったわ。花菜、ほんとうに良かった……」
言いながら、どちらからともなく涙が溢れだし、ふたりは泣きながら抱き合うのだった。



